9歳の時に死んだ君へ
2003年8月23日夏休み
いつものように宿題なんか知らん顔で
友達と遊ぶことが最優先だった頃
遠藤と遠山と僕
いつも近所の原っぱでカマキリを取ったり
いつもの沼でザリガニを釣ってた
当時僕には「お小遣い」ってモノがなくて
近所の駄菓子屋に行くときはおばあちゃんにお金をもらってた
たまにザリガニ釣りをやた帰りに駄菓子屋に行くと
遠山や遠藤に借りてた
今思うと僕の初めての借金はあの時だな
よく3人で遊びに行ったけど
遠くへは行かなかった
僕だけ自転車に乗れなかったから
自転車そのものが買ってもらえなかった事もあって
お兄さんのお古だったけど
遠山のキア付き自転車は僕の憧れだった
ブレーキが壊れてて降りないと止まらない自転車だったから
いつも「そんな危ない自転車に乗るなよ」
って云ってた
妬みが100%だったと思うけど…
しかも実際は壊れてたのは2日ぐらいだ
約束なんかした事がなかった
誰かが誰かの家に行き、次の家に行く
それだけでいつも集まっていた3人だった
「しんちゃんのトコに行く」
それが遠山の家族に話した最後の言葉
昼過ぎに僕が遠藤の家に行き
二人で遠山の家に行ったとき
家には誰もいなかった
たまにはそんな日もあると二人で一日遊んだ
「しんちゃん」とは僕のことだ
僕の家に向かう途中
信号のない通りがある
ブレーキの壊れた自転車に乗った遠山は
何も考える暇無く
トラックの下敷きになった
即死
その意味もあまり解らない小学3年生の僕は
いつもカマキリを捕まえていた原っぱにあった
「猫の死体」をイメージしていた
9歳の時に時間を止めた遠山君
あれから僕は18歳27歳と
君の倍生きてきた時に君の消えた場所に立った
遊ぶ事しか知らなかった君と
生きる事の辛さや悲しみを覚えた僕
どちらが幸せだったのか
今年
子供を連れて君の場所にきた
恒例のビールとタバコを線香代わりに
今年は二人の娘を君に紹介する
生きる事の意味と価値は
そして君と僕の違いを
これからも探し続けようと思う
いつものように宿題なんか知らん顔で
友達と遊ぶことが最優先だった頃
遠藤と遠山と僕
いつも近所の原っぱでカマキリを取ったり
いつもの沼でザリガニを釣ってた
当時僕には「お小遣い」ってモノがなくて
近所の駄菓子屋に行くときはおばあちゃんにお金をもらってた
たまにザリガニ釣りをやた帰りに駄菓子屋に行くと
遠山や遠藤に借りてた
今思うと僕の初めての借金はあの時だな
よく3人で遊びに行ったけど
遠くへは行かなかった
僕だけ自転車に乗れなかったから
自転車そのものが買ってもらえなかった事もあって
お兄さんのお古だったけど
遠山のキア付き自転車は僕の憧れだった
ブレーキが壊れてて降りないと止まらない自転車だったから
いつも「そんな危ない自転車に乗るなよ」
って云ってた
妬みが100%だったと思うけど…
しかも実際は壊れてたのは2日ぐらいだ
約束なんかした事がなかった
誰かが誰かの家に行き、次の家に行く
それだけでいつも集まっていた3人だった
「しんちゃんのトコに行く」
それが遠山の家族に話した最後の言葉
昼過ぎに僕が遠藤の家に行き
二人で遠山の家に行ったとき
家には誰もいなかった
たまにはそんな日もあると二人で一日遊んだ
「しんちゃん」とは僕のことだ
僕の家に向かう途中
信号のない通りがある
ブレーキの壊れた自転車に乗った遠山は
何も考える暇無く
トラックの下敷きになった
即死
その意味もあまり解らない小学3年生の僕は
いつもカマキリを捕まえていた原っぱにあった
「猫の死体」をイメージしていた
9歳の時に時間を止めた遠山君
あれから僕は18歳27歳と
君の倍生きてきた時に君の消えた場所に立った
遊ぶ事しか知らなかった君と
生きる事の辛さや悲しみを覚えた僕
どちらが幸せだったのか
今年
子供を連れて君の場所にきた
恒例のビールとタバコを線香代わりに
今年は二人の娘を君に紹介する
生きる事の意味と価値は
そして君と僕の違いを
これからも探し続けようと思う
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